Monday, April 06, 2009

勉強

我輩は監督や経営陣になりたいと思わない。選手で居たい。裾野が
広がり常に新しい何かが生まれ続ける業界で、三流とは言え自分が
良いパフォーマンスをしてチームに貢献するにはどうしたらいいか。

まずは、本質を理解しておくことだ。ポテンシャルを維持するには、
食事や睡眠と同じように、情報の摂取を怠ってはならないと考える。
良質の情報は良質の出版物として提供されている。見逃す手は無い。

久しく教科書的な書籍は読んでいなかったのため、秋葉原の書泉で
偶然手に取った「Effective Java 2nd Edition」は、少々重かった。
物理的な重量はたいしたことないのだが、内容が濃い。密度が高い。

この本の優れたところはいくつもあるが、個人的に気に入ったのは
訳文が日本語として美しいことである。今どきは技術系のサイトも
日本語の文法を知らぬ輩が書いたのではないかと首を傾げたくなる。

正しい言葉で綴られている本書は、読んでいて明瞭感があり、全く
誤読やミスリードさせられることがない。それだけに、内容が濃く
伝わって来る。それだけに、内容の難しさがはっきりと自覚できる。

ところどころに、「これは M 氏に言われた」「これは正に I 氏が
主張していた」という、過去の記憶を刺激する哲学が書かれている。
恐ろしいと感じた。彼らの如き先達が居ることは、即ち恐怖である。

だが逆に、自分が師事してきた技術者各位と同じ主張が述べられて
いることは、単純に嬉しくもある。彼らのコードに触れ、その記述、
その思想に触れて来た自分も、その片鱗が宿っていると感じるのだ。

Generics の周辺や Enum, Annotation などの比較的新しい話題は
すんなりと理解したとは言い難いので、いずれ読み直す必要がある。
さほど値段もせぬのに非常に充実した内容で、本書はお勧めである。

2 Comments:

At 08:25, Anonymous ノブ said...

JA・・・JAVA・・・
未知の世界です・・・
いや、素通りした事は有ります。
いや・・・齧ったかな・・・。
勉強は大事ですよね。

 
At 23:25, Blogger sempreff said...

>ノブ氏

何かお勧めがあれば紹介してください♪

 

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