Thursday, August 18, 2011

馬子

一昨年あたりから、四十になったら働き方を変えよう、と考えてた。
体力頼みのゴリ押しみたいなことはやめて、自分は身を引いてでも
若者に機会を提供して、経験を積ませてあげたいものだと思ってた。

でも、そんな考え方は、間違いだった。正確には、相手あってこそ。
積極的に課題や機会を探し、それに自ら取り組もう、という情熱を
持ち合わせている者ならば、我輩は彼のガイド役になりたいと願う。

だが、改善も挑戦も提案もせず、努力すら放棄しているような者は。
漫然と時を消費するだけの屍のような者は。これは話が違ってくる。
屍なら、わざわざ我輩が介護してやらなければならぬ理由など無い。

水を飲まぬ馬に水を飲みたいと思わせることは、我輩にはできない。
我輩の技能や思想は、誰かに押し付ける類のものではないのだ。が、
水を求める馬が居るなら、美味い水を与えたい。それだけのことだ。

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