Saturday, December 31, 2022

知命

新しい機械が来て、古い機械が処分される。一世代、代替りが進む。
使命を全うした機器達は次々とバラされ産廃トラックに投げ込まれ
円満に破壊される。見送る時には少しだけ、もの悲しい感傷がある。

自分で組んだ構成だ。思い通りに動くよう心血を注ぎ込んだ環境だ。
それは自分を構成する部位の一つであるかのように思う。結線され
活きていた現場から引き剥がし切除して棄てるのは、喪失感を伴う。

やるべしと己が選択した事をやり通す以外に命の使い方を知らない。
流れゆく時の速さに驚くばかりだ。誰かの為や何かの為に、多少は
役に立てているのか。何も悟らないまま、もうすぐ五十の歳も終る。

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