Thursday, November 17, 2005

発車

想像してほしい。何もない荒地に数人の無頼が居る。ここに新しい
路線をひく。どんな列車が走るのか未定。客が乗るかどうかも不明。
線の名前も未定。駅がいくつ要るのかすら誰も知らされていない。

いや、そもそもそこに居る無頼たちは、自分達の意志でそこに居る
わけでもないのに自分達がそれをやらされるということ自体をつい
さっき知らされたばかりで、何の準備もしていない。呆然自失だ。

ここに居るお互いがいつまで居るのか不明。これ以上増えるのか、
それとももっと減るのかわからない。お互いどういう技能を持って
いるのか不明。お互い会うのもはじめて。誰が棟梁なのかすら不明。

何を作るかわからないので、どういう職人がいつ必要なのかも不明。
設計図なし。出来上がり想像図もなし。貨物か客車か寝台か特急か
何両編成なのか…。何もかも未定。どんな工具を使うかすら不明。

確定していることが、1つだけある。あと3ヶ月で完成しなければ
ならない。集まった無頼たちの前に突如示された「スケジュール」。
もう既にいくつかの重要な作業が終わっていることになっている。

いくら注ぎこむつもりなのかも未定。用地を使っていいのかも不明。
途中の地形すらわかっていない。そんな状態でなぜスケジュールが
単独で存在し得るのか、誰も説明できない。誰も何もわかってない。

…さてどうだろう。何を思い浮かべただろうか。現地捕虜を使って
強引に押し進められた悲劇的な戦時中の鉄道工事じゃないかって?
ブー、はずれ。これから始まる狂ったプロジェクトのことでした。

4 Comments:

At 23:52, Anonymous Lotsch said...

 元請けが受注してから請負先が決まり、流れてきた官公庁系ジョブ?
 そうなら、エンドユーザが民間系で開始後に立ち消え、というオチはないでしょう..

 
At 00:33, Blogger sempreff said...

あんまり多くは語れませんが、これがびっくり金融系…

 
At 00:53, Anonymous Lotsch said...

 ほう.. こちらの事務系のシステムと比べたらずいぶんシリアスなシステムだろうにねえ..

 
At 01:36, Blogger sempreff said...

この仕事(企画?)は社内でもまだモヤモヤしてて誰も旗を振ってないんですよ。
そんなんで3月に間に合うのかどうか、そらもう恐ろしい話でございます…

 

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