脱殻
だっこく、ではない。ぬけがら、だ。庭の紫陽花に蝉のぬけがらが。
今年は三匹 (「匹」でよいかどうか不明) の脱殻を見た。ひとつは
某データセンタの入口の門扉脇、インターホンの横あたり、だった。
直下の地面はコンクリで固められている。よくここまで出たものだ。
掴まるところの少ない壁面に、よくしがみついたものだ。驚嘆する。
壁面といえば、ふたつめは自宅の壁面に付いていた。これもすごい。
エアコンの室外機とシャッターの間のわずかな隙間で頑張ったのか。
自宅の壁面はそれなりに凹凸があるので、登れるとは思う。しかし
あまり高くない位置だった。かなりしんどかったのだと思わされる。
みっつめは冒頭に述べた通り、紫陽花に留まっていた。面白いのは、
幹でも枝でもなく、葉の裏だったことだ。経路としては幹から枝へ、
枝から葉へ進んだと考えられる。しかし、よく堕ちなかったものだ。
葉の裏のはじっこにしがみついて最後の変身を遂げる蝉。その本能、
気合、覚悟のいかばかりか。我輩に覚悟があるだろうか。虫ほどの
一徹があるだろうか。もう少し、愚直にやろう、と思う次第である。
6 Comments:
セミって言えばこの間コンビニ行ったら、入り口付近でひっくり返ってるみんみんゼミがいて、「あんたこんなとこいたら危ないよ~」と眺めていたらいきなり「煮るなり焼くなり好きにしやがれ」ってな勢いでむぃ~んむぃんむぃんむぃんみーんとひっくり返ったままで鳴き出して驚いた。
ちょっと漢らしいセミだった。
(つд∩) 長い下積み生活を終え、
ようやっと桧舞台に上がれたのに
タイムリミットは一週間・・・・・
正に24張りに毎日が経過していくんでしょうね・・・
そして最後には、「我が生涯に一片の悔い無し」
とまるでラオウのように幕を引くのです・・・・
感動の人生ですよね。
お久しぶりです。
この夏、たまプラの友人宅でその家のお子様達と花火をしていたら暗闇にモゾモゾと蠢くやつが・・。
何かと思ったら、地面から出たてのセミの幼虫でした。
田舎育ちの自分は脱殻は飽きるほど見てきましたが、動いているやつは初めて見ました。
>たの字
> 煮るなり焼くなり好きにしやがれ
江戸っ子だな (笑
蝉も居なくなったねぇ。今年は秋が早いようだよ。
我輩?我輩もみんみん鳴いてますよ。聞いて欲しい相手に聞こえているかどうかは知りませんが。そんな考え方がすなわち、「秋」ってことなんスかねぇ。
>ノブ氏
仕込んで仕込んで当日に臨むのに、
相手の都合でテストができない…
なんて哀しいことでしょう。
…ってことですよね!?要するに俺らセミってことで。
>ハセ殿
おお!書き込み実験、ありがとうござい。(違
たまプラは昔、自分も住んでましたが…、ライブで蝉ちゃんの生着替えショウを拝んだことは無いですなぁ。
花火をドンパチやってるところに出てこられる根性というか気合いというか、その鬼気迫る本能に心を打たれます。
道端に落ちている蝉に、夏の終わりを感じる今日この頃です。
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