埋葬
手頃な箱があったので、布巾でくるんでそっと横たえて、棺にした。
庭には先輩が居るけれど彼女からはちょっと遠いところに決まった。
板切れに名前を書いて墓標にした。石は置かなかった。重いだろう。
今年のさくらんぼは沢山実がついたが、色が赤くなるころにはもう
すっかり果肉が萎んでいて、味も薄い。できるだけいい実りかたを
している枝を選んで供えた。緑いろの草木の中の赤は、鮮烈だった。
虚言妄言珍言暴言、
嗚咽号泣吐瀉嘔吐、
脆弱爛熟恥辱忘却、
混沌迷走痴呆氾濫、
以上、「無益な記述を蜿蜒と続けること」の例示。以下、実演。
2 Comments:
(;つД`)
もう・・・何年だろう・・・
家に最初に来た子は、20年近く生きて
ある冬の晩に気管支炎で逝ってしまいました
きちんとお寺で葬式をし、遺体を焼いて骨にして
骨壷に入れて家に連れて帰ってきました
母が庭に埋めるのはしのびないと言うので
母の部屋の押入れにちょこんと置いてあります
別れは悲しいけれど・・
それ以上のものをもらってきたから今は悲しくないです。
御母堂のお気持、わかります。
共に過ごした時間が多ければ多いほど
失った時の悲しみは大きいことでしょう。
ところが我輩の場合、今は共有した時間が
短すぎたことが逆に心に刺さっています。
不思議なものですね。
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