御飯×2.5、肉×6 が王様のスペックだ。メガの二倍である。2M か。
しかし我輩は、吉野家のカウンターで特盛りを二杯喰らう奴である。
メガ二杯くらいなら丁度良いかもしれぬ。というわけで行ってきた。
本当はもっと早く行きたかったのだが、何しろ上顎の左側半分だけ
再生中の過敏な粘膜である。堅焼煎餅の咀嚼はまだ痛い状態である。
しかも我輩の駐留している仕事場近辺には、すき家が無いのである。
普段の平日に、軽く昼に行ってぺろり。と思っていたのだが、店が
無いから行きようもない。乗換え駅ならあるだろう、と高を括って
飯田橋から神楽坂のアップダウンを練り歩いたが、無いものは無い。
昨日はそんなに歩いたものだから、暑さですっかりおかしくなって、
結局江戸川橋のらんぷ亭の特盛りで誤魔化した。やはりここは昔に
通い詰めた店に行くしかない、と心に決めて今日を迎えたのである。
三駅も離れたところだが、休日なので問題はない。休日にわざわざ
牛丼を喰いに行く件については問題があるかもしれないが、それは
今さら問わないことにする。定期の範囲内だし、どうせ出社するし。
点内には堂々とポスターが貼ってあったものの、店員は困っていた。
韓国人と思しき二人で途方に暮れた顔して相談しながら作っていた。
出てきたソレは、なるほど興味をそそる大きさであった。圧倒的だ。
肉に覆われた皿は、直径 25cm くらい。高さはあまり無いので丼と
呼ぶには若干抵抗がある。どっちかと言うと、皿だ。肉質は見た目
メガと一緒で、そして、牛丼なのに、なぜかスプーンが付いている。
スプーンで牛丼というのも違和感があったので、箸で喰い始めたが、
ほどなくして理由がわかった。汁が多すぎるのだ。じゃぶじゃぶだ。
つゆだくどころの騒ぎではない。甘すぎる感のする液体に浸った飯。
半分くらい喰ったところでスプーンに切り替えて、残り半分も完食。
所要時間は 10 分程度。流石に量的には満足だ。むしろもう飽きた。
口直しにアイスが欲しい。味的には我輩は吉野家の方が好みである。
990 円なので、値段的には優れていると言える。特盛を二杯よりは
安い。カロリー的にも一日ぶんは余裕であるが、一食で千円てのは
継続するには高すぎるのである。また行くかどうかは、微妙である。