我輩のタイピングは我流である。高校の頃、まともにキーボードに
触れるようになった時にちゃんと勉強しておけばよかったと思うが、
後悔というのはまったく、先には立たないものだな。情けない話だ。
自分があまりお上手でないので、きれいなタイピングの人を見ると
羨ましくなる。女の子のほうが指使いがきれいな傾向があると思う。
K さんや D さんの運指は、指先を見ていると本当に惚れ惚れする。
我輩の面白タイピングは丸っこくて短い指でかつ変な打ち方なので、
猫がじゃれているように見えるらしい。打鍵はさほど遅くはないし
シンクロ率が高まっていれば、弾くように思考を流し込めるのだが。
自分の打鍵の特長は左手小指の使い方だ。Shift は左手小指で打つ。
違う言い方をすると左小指は Shift しか打たない。右の Shift は
なくていい。右小指は HHK なら Fn も担当だが、基本 Enter 専用。
TAB や Control は薬指で、BackSpace も薬指で打つ。何を馬鹿な、
と思われるだろう。それが正しい感覚だと思う。そんな端のキーを
こともあろうに時々中指で叩いたりする自分が恐い。ド素人なみだ。
スペースは左親指で叩く。たくさん叩く時以外は右親指は使わない。
こうして普段使っている指を意識してみると、どうやらうっすらと
傾向が掴めてきたようだ。要するに笛で使っていた指使い、なのだ。
中音域では 左小指 (Gis キー) は Gis 以外では殆んど使わないし
右手の親指も、基本的に管を支えるためのもので、変則的な動きを
するのは左薬指だ。右小指はだいたい Dis キーに貼り付いている。
笛と同じなんだ…と思ったら、明確に違う点がある。それはキーの
「離し」である。笛はホールの開閉によって (アナログ的に) 管の
長さを変えるもので、キーボードは (デジタル的に) switch する。
タイプライタと違ってキーボードはジャムらないから、指の離しを
さほどシビアに意識しなくても打鍵できてしまうのだ。実にルーズ。
このルーズさがなかったら、キーボードを嫌いになっていただろう。
高校の頃は
TILTOWAIT だの
MONTINO だのを如何に迅速に叩くかに
血道を上げたものだ。懐かしい。今はなぜか statistics がうまく
叩けない。仕事だからか。これも練習すれば打てるようになるかな?