Tuesday, November 28, 2006

真珠

エクセルシオールに初めて入った。ドトールとかプロントとかなら
抵抗なく入れるのだが、若い女性専用だろうという先入観があって、
客と見做されなかったらどうしようという被害妄想さえ覚えるのだ。

そんなわけで多少舞い上がってるなと思いながらも、単独だったら
絶対入らなかっただろう店舗に足を踏み入れた。無駄に緊張しつつ
どうせなら一番わけのわからないのを頼もうと天の邪鬼が顔を出す。

そして頼んだのがパール何とかラテ。「何とか」の部分が記憶から
既に消えている事実が痛ましい。しかし、その小難しい商品の名を
レシートにちゃんとフルスペルで書いてくれないことが問題なのだ。

必死で責任転嫁しつつ、飲んでみたその物体は…、非常に甘かった。
虫歯の人は噛めないほどに甘い大量のタピオカが底に沈殿しており、
完全に分離した中・表層部は撹拌されることを拒否しているようだ。

吃驚しながら混ぜて飲んだけど、そうすることが正しい作法なのか
判然としない。飲む側が好きに飲めばいいじゃないかと思う向きも
いるだろうが、ビギナーとしてはそういうところが気になるものだ。

名に冠しているパールとは、恐らくタピオカを真珠に見立てたもの
であろうと想像はできるのだが、その解釈が正しいという自信など
微塵もない。どちらかと言うと、打ちのめされる飲み物ではあった。

我輩が感じている「入りにくさ」は、作法や解釈がわからないこと、
名前が覚えられないこと、つまり既存のステレオタイプな日本人に
迎合しようとしない異文化との、言わば距離感であるように感じた。

新しい何かを受け容れられないとは、頑固者なのか加齢現象なのか。
いずれにしろ現代に生きる技術者としては、このギャップを適切に
扱えるよう、訓練と研鑽を積まねばなるまい。さぁ喫茶店へ行こう。

Monday, November 27, 2006

蒲団

十二月まではタオルケットと薄手の毛布一枚で行けるかと思ってた。
甘かった。このところの冷え込みには負けて、ついに綿蒲団を追加。
急に冬になった感じもするけど、まだまだ秋。庭には柿もなってる。

年がら年じゅう半袖で居るから季節感の無い奴だと思われがちだが、
我輩も通勤の行き来にちょっとは季節を感じておるのだぞ。むしろ
交通機関とか事務室とかの過ぎた空調のほうがおかしいと思わんか。

今日も地下鉄に乗って移動したんだが、座席下から吹き出る熱風は
「ぬくい」っていうより「アチィ!」。だから降りると過度に寒く
感じる。湯豆腐じゃないんだから、丁度良くしてくれないものかね。

とは言うものの、実は蒲団も調節が難しい。寒いからって寝る時に
掛けすぎても夜中に蹴飛ばしちゃう。大人になったら寝相の悪さも
直るかと思っていたのだけれど、まだその悟りの境地は遠いようだ。

Sunday, November 26, 2006

窮鼠

地下鉄でよく鼠を見る。ひょこひょこ線路脇や側溝を走ってやがる。
今日見かけた奴は、線路の真ん中を走っていた。電車がやってきて、
身を隠そうとあたふたしている。惑った後、溝の中に潜って消えた。

鼠を飼ったことはないが、マウスには毎日触っている。我輩は勿論
キーボード重視派なのだが、マウスを完全否定するわけ者ではない。
最終的にそのほうが効率が上がるならば、むしろ積極的に使用する。

だから、マウスの動きが悪いと苛々する。数カ月前から ELECOM の
マウスを使い始めたのだが、こいつが変な挙動を示すようになった。
端的に言うと、上には行くが下には行こうとしない。実に困惑した。

強く握り締めすぎて圧死してしまったのだろうか。いや、感電死か。
掃除してみたりユーティリティを入れてみたりしたが、蘇生しない。
仕方ないのでキーボードだけで仕事していたが、効率が上がらない。

あまりに困窮したので、交換することにした。が、もう量販店では
ボールマウスなぞ売っていない。しかも妙にデカかったり、無駄な
機能がついていたり、変なマウスしか売っていない。また困窮した。

Human Interface の部分なんだから、量販店では Standard 製品を
置いておくべきだと思いつつ、漸く我輩の小さな掌に合うマウスを
探し出した。試してみて相性が良ければ、今度はストックも買おう。

Friday, November 24, 2006

嵌合

既に在るページに PukiWiki を嵌める、という作業を敢行してみた。
イントラサイトなので見られない人はごめんなさい。見られる人は
我輩が面倒を見てる例のサブドメインの資料室を見てみてください。

スタイルシートっていうものの知識は深くない。いやすまん、浅い。
セレクタ一つまともに書けやしない。それでもまあまあなレベルで
嵌め合わせることに成功したんじゃないかな、と自画自賛している。

部品なり要素なりが、思ったようにカポッと嵌まると、妙に嬉しい。
書いたものが期待したように動作するのも、嬉しい。料理にも同じ
側面がありそうな気がする。イメージ通りの味になると嬉しいもん。

そういう小さなヨロコビを積み重ねて、だんだんとマニアになって
いくのだろうな。そういえばこの間お好み焼きを作った時も、餅を
入れてみたら実にいい具合に腹持ちが良かったな。また今度やろう。

Thursday, November 23, 2006

点描

印象派とか山水画の米点とかいう描画技術…っていう話では、ない。
だいたい山水画なんか描いたことがないし、善し悪しもわからない。
絵画方面は知識もセンスもからっきし。コンプレックスですらある。

そんな我輩が機械の力を借りて、ちょこっとした図案を描いてみた。
俗に言う favicon、ブックマークやアドレスバーに表示される例の
小さなアイコンを、会社のイントラサイト向けに作ってみたわけだ。

上述の通り我輩は絵は描けないので、字をベースにすることにした。
16×16 の枡目の中の、一つ一つのドットに■を置いていく。vi で。
おおまかにテキストで作ってから、gimp で色を嵌めて ico にする。

そう言えば高校の頃にもこんな風にドット絵をいじっていたものだ。
当時は使える色も少なくて、ドットの並びで中間色を作ったりして。
待てよ。やっぱりドット絵ってのは点描法って言ってもいいのかな?

理論とか体系とかはさておき。我輩は色彩感覚も乏しいので、色は
安全なグレースケールで作ることにした。デッチ上げたその小さな
アイコンを貼って、眺めてみる。いかにも素人丸出しな感じだった。

Sunday, November 19, 2006

退避

backup_mixi っていうツールの存在を H 野くんに教えてもらった。
我輩は Gmail の+疑似エイリアスを使ってラベル付けしているので
config ファイルに書くアドレスを自前でゴニョッとして動作確認。

動くには動いたのだが、どうにも最後までは処理していないらしい。
http.rb の中で Broken pipe で爆死してしまうので、一番肝心な
最後の create_index まで行ってくれず、それなりに悲しい気持ち。

#! を見ると /usr/bin/ruby とか書いてあって微妙な気分。しかし
こういうそのものズバリな直球アプローチで頑張っちゃうツールは
大好きだ。ViVi のビルド通知も似たような物だし。ruby 勉強しよ。

Saturday, November 18, 2006

設問

あるアンケート調査に協力したのだが、質問の内容が興味深かった。
聞き方として「一週間のうち何時間をそれに費しているか」という
形式の質問は、そういう単位を意識しない生活なので、実に面白い。

一週間は七日あるわけで、単純掛け算で 168 時間。ここまで簡単。
そこから睡眠時間を除こうとすると、もう困る。御存じの通り実に
不規則な生活をしているので、睡眠時間を単純に計算できないのだ。

そもそも仕事が趣味みたいなところがあるので、気分がノってれば
ずっと仕事してるし、仕事のようで趣味のような作業の時間を集計
するのも困難。結局うまい回答をすることができなかった。残念だ。

しばらくは「時間数」を意識して行動するようにしてみようかな?

Monday, November 13, 2006

食士

第 21 回 全日本わんこそば選手権」が盛岡で開催されたらしい。
mixi ニュースには「329 杯で優勝」って書いてあったのですげぇ、
と思ったのだが、この人、実は去年はもっと喰っている。 342 杯。

恐ろしいことに、過去の歴代記録には 559 杯という猛者が見える。
Wikipedia によれば「10 〜 15 杯で盛りそば一人分」とのことだ。
盛りそば一人分を 100g と仮定すると、一杯あたり約 6 g になる。

その計算だと、559 杯という記録は…、実に 3.3 Kg 以上にもなる。
衝撃のキャパシティではないか。これだけ喰われて恐れ入ったのか
「選手権」ではルールが改訂されて、時間制限が設定されたらしい。

制限時間は 15 分。制限時間つきでの最高記録は 451 杯とのこと。
単純計算で一分あたり 30 杯だ。つまり 2 秒で一杯だ。おいおい。
そのペースで 2.7 Kg くらいのそばを喰い続けるわけか…。凄い!

我輩も社員旅行でわんこそばを喰ったことがある。確か 85 杯ほど
喰って降参した。わんこそばの選手は「食士」と呼ばれるらしいが、
どのくらい喰うと食士に認定されるのだろうか。恐ろしい話である。

Saturday, November 11, 2006

二値

バイナリアン度チェック」なるものがあると聞いて、我輩も早速
トライしてみた。むむ。何だこれは。さっぱりわからぬではないか。
選択式の設問が 15 問。自信をもって答えられる問は非常に少ない。

GCC や Linux の問題が多い。「恐るべき内部的な神秘的理由により
必要である」に至っては選択肢を読むことさえ苦痛に感じるほどだ。
目眩を堪えつつ採点した。26 点だった。 0 点じゃなくて良かった。

我輩には、プログラムのバイナリをいじる知識も技術も度胸もない。
その昔ベーマガやらアスキーやらに掲載されていた 16 進ダンプを
打ち込んでいた頃が懐かしい。意味をわかっていたわけではないが。

しかし、今でもデータについてはバイナリエディタで閲覧や編集を
することに抵抗は無い。ビットの演算が必須のアドレス計算などに
苦手意識を持たずにいられるのは過去の経験が役に立っているのか。

Thursday, November 09, 2006

卒倒

帰りの電車でバサバサっと誰かの倒れる音が聴こえた。見てみると
見知らぬ姉ちゃんがぶっ倒れてた。関与できない程度の微妙な距離。
発車時の慣性に耐えられなかったか、それともよっぽど体調悪いか。

座っていた兄ちゃんたちが端から三人くらいワサっと立ち上がって
助けようとしている。もう一人加わって四人がかりで立たせようと
しているようだが、立とうという意思が見られない。大丈夫かなぁ。

やっとこ起き上がって、譲ってもらったシートに座りこむ姉ちゃん。
ムスっとしてる。こういう状況でその隣って、座りにくいものだね。
それなりに混んでるのに、みんな微妙に遠慮しちゃって。妙な空間。

そんな騒ぎに気付きもせずに肩寄せ合って爆睡しているカップルが
これまた変な絵になってて面白い。蒼白なぐったり姉ちゃん、空間、
そして爆睡カポー。居づらい沈黙。我輩の降りる駅が次で良かった。

Wednesday, November 08, 2006

改装

月に一回程度でも「行きつけ」と言っていいのだろうか?どの程度
頻繁に通うと行きつけと言えるのだろうか。そんなことはともかく、
我輩の行きつけの喫茶店が、先月中旬から改装のため休業していた。

改装完了後のイベントなどもあったらしいのだが、あいにくそれは
行きそびれてしまった。ようやく行ってみたのだが、雰囲気自体は
変わっていなくて安心した。壁際がベンチシートになっただけかな。

よくよく店内を観察すると、机が変わっている。椅子も変わってる。
壁に掛けてあった柱時計が移動している。メニューは変わってない。
独特な店の雰囲気が好きだったので、マイナーチェンジで良かった。

Tuesday, November 07, 2006

文字

仕事で一日、文字と格闘した。伝統的な日本語コードで扱いにくい
旧字体や人名漢字の画像があって、その一つ一つの文字のコードを
ちまちま探す作業。見たことあるようで微妙に違う文字のパレード。

最初は何も考えずに一文字一文字を取り出して眺めては総画を数え、
部首を佐賀市 もとい 探し、読みを考えて、無駄な苦労を味わった。
途中で Google 先生に訊いてみたところ、いい資料を出してくれた。

それでも作業の本質は変わらない。目視。目 grep。目 sed。目 tr。
文字って拾うものなんだ。写植の職人さんは偉いな。字がバラけて
意味の無い記号に見えてくる。ゲシュタルト崩壊キター。やっほー。

やや壊れな状態を自覚しつつも、なんとか作業は完了。脳内麻薬に
半ばラリって作業したので、ダブルチェックしてみる。…何てこと。
対象の文字を拾いきってから、法則性に気づいた。遅いよ…>自分

Sunday, November 05, 2006

節目

この駄文ももう 256 回めのポストだ。読んでくれている読者諸賢に
深い感謝。たまたま偶然開いたらこの記事に当たってしまった方も
げんなりしながらまた来てくださいませ。価値など何もないけれど。

我輩は別に文章を書くのが好き、というわけではない。日記として
書いているつもりもない。これだけの回数を続けられたのは、謎だ。
マメでもないし特定のテーマを扱っているわけでもないというのに。

一説によると、ブログなるものを維持・更新し続ける最初の限界は
三ヶ月めに来るらしい。三日坊主ならぬ三月坊主と言えるなわけだ。
確かに我輩も更新せずにいたこともあった。だが停止はしていない。

ある意味では挫折は続いている。ここを始めた当初、材料がなくて
我輩自身の内面を見てしまってから、未だに再度覗き見ようという
勇気が出てこない。当時は激しく自己嫌悪に駆られて指が止まった。

ここにある駄文達は、読者にとっては無価値か、もしくは毒だろう。
不快で鼻持ちならないものであろう。恐らく今後もそうだ。我輩の
内面から湧出する小汚い電波が文字化されているのだから仕方ない。

考えてみれば無責任な話だ。as is で陳列しているだけ。読者側に
読む/読まないの選択を委ねておきながら、結果に責任を負えない。
時間という読者の最も貴重なリソースを奪っておいて酷い言い草だ。

不愉快な毒電波を撒き散らすだけ、というスタンスは今後もきっと
変わらないであろう。ここの記述を読んだ結果、読者の心身に酷い
悪影響が出たとしても責任など取れないのだ。十分ご注意願いたい。