庭球
確か我輩は中学生時代はテニス部だったのである。もちろん運動が
得意なわけではない。むしろ球技のセンスは皆無だ。今では躯体も
重いし燃費も悪い。そんな肉塊が汗達磨になって駆けずり回るのだ。
仲間にラケットを貸してもらって、何十年ぶりに腕を振るう。常に
全力で物事に当たるのがポリシーではあるが、身体はついてこない。
追い付いても、ほぼ返せない。ラリーが続かなくて申し訳なかった。
あっと言う間に息が上がるのが、我ながら面白い。持久力の低下を
いやでも自覚させられる。文字通り運動不足の見本みたいなものだ。
サーブも入らないし、フェンス越えの大打球も打った。醜態である。
それでも、久しぶりの運動で汗を流すのは、爽快だった。大人数で
交替しながらだったし、上手い人が良い具合にフォローしてくれて
大変助かった。また機会があればやりたいと思う。筋肉痛は恐いが。