失敗
学生の頃、どちらかと言うとあまり好きではない先輩がこんな事を
言っていた。「失敗さえしなければ、それがすなわち成功なんだ。」
当時は「違う、何をそんな短絡を」と思っていた。今も変わらない。
端から見ると明らかに愚かな事なんだけれども立場上それを実際に
言わなくてはならない境遇の方々に同情はするものの、我輩自身が
それを聞かされる立場である今回は、茶番に巻き込んで欲しくない。
忙しい、と感じている時には、小さな小さな割り込みでも普段より
大きく感じてしまうのは、我輩のキャパが小さいからだろう。だが、
説明することを放棄した一方的な制限の強制に従うつもりは、ない。
失敗から学ぶべきことは数多あろう。最も学べる「失敗そのものの
分析」に背を向け、「危ないから近寄ってはいけません」、という
見かけの解決に酔った単なる責任回避で、成長できるとは思わない。
誰もしたことのない、新しい失敗をしたい。周りに迷惑をかけない
失敗をたくさんしたい。失敗することで何かを良くしたい、と願う。
失敗することでしか前に進めないのなら、誰よりも失敗してみたい。