Saturday, August 11, 2007

屋上

普通に仕事をしていたら、妙に外が騒がしい。ドドン…。ドドン…。
すわテロか、こいつはラッキー、炎上カモン、と待ち構えていたが
音は一向に近付いて来ない。ってことはテロではなさそう。残念だ。

どうせどこかの花火大会だろう、と手もとにたまたまあった女性誌?
「L25」を見てみたら、どうやら東京湾にて花火大会絶賛開催中。
音だけってのは口惜しい。同じ境遇の同僚と、屋上に上がってみた。

さすが都会の真中である。近隣のビルから排気されるエアコンの熱。
むッと暑い。星は一つ二つ。こんなものか。見渡すと、遠くの方に
靄がかかったように霞んでいる空。そこにまたドン…、と音が響く。

さすがに破裂点の低いものは見えない。建物に遮られて、雲が赤く
輝くのが見えるだけ。否、雲ではなく、それは煙なのかもしれない。
光ってから一呼吸、何秒か遅れて音が届く。ドドン。パリパリパリ。

破裂点の高い、大きな作品は見ごたえがある。輝きつつ何通りにも
色を変え、流されて散って消えていく光の欠片たち。美しいものだ。
冷えたビールを飲みながらゆっくりと鑑賞できれば良かったのだが。