Monday, August 29, 2011

清書

新デバイス iPad を入手して、これでどこでも下書きを書ける、と
妄想していたのだが、思った程ではなかった。その理由は、我輩の
文章の書式にあった。 60byte 禁則改行、但し文節中の改行は禁止。

3行ひと塊を紡ぎながら、そんな調整をしているのだ。数文節毎に
前の行の文言を違う言葉に置き換えてみたり、削ったり、送ったり。
そういう操作をして、出来上がりの四角い形を整えながら綴る駄文。

そういう珍奇なことをするには、思考をそのまま文形に反映できる
エディタで作業した方がやりやすいわけで、それは結局 vi なのだ。
最高の道具に耽っている日常なのに、貧相なエディタでは書けない。

iPad やら Android やらが文章を書く道具でない、とは言わないし、
事実外出先でメモを取ったりするにはよい。電池もつし、静かだし。
単にこのブログの下書には、向かない。適材適所が大事と痛感する。

Thursday, August 18, 2011

馬子

一昨年あたりから、四十になったら働き方を変えよう、と考えてた。
体力頼みのゴリ押しみたいなことはやめて、自分は身を引いてでも
若者に機会を提供して、経験を積ませてあげたいものだと思ってた。

でも、そんな考え方は、間違いだった。正確には、相手あってこそ。
積極的に課題や機会を探し、それに自ら取り組もう、という情熱を
持ち合わせている者ならば、我輩は彼のガイド役になりたいと願う。

だが、改善も挑戦も提案もせず、努力すら放棄しているような者は。
漫然と時を消費するだけの屍のような者は。これは話が違ってくる。
屍なら、わざわざ我輩が介護してやらなければならぬ理由など無い。

水を飲まぬ馬に水を飲みたいと思わせることは、我輩にはできない。
我輩の技能や思想は、誰かに押し付ける類のものではないのだ。が、
水を求める馬が居るなら、美味い水を与えたい。それだけのことだ。