非番

年に一度だ。この日は計画的に会社を休む。仕事は入れない。もし
仕事が入りそうになっても、拒否する。我輩が仕事を拒否するのは
一年のうちで、この日だけだ。この日は、最も大事なものの一つだ。

今年も母校のクリスマス礼拝に参加できた。事前練習日程も含めて
参加できたのが大きかった。何とか自己満足できる程度には練習も
できたし、今年はソロも新曲もなく、緊張が少なかったとも言える。

会社の同僚にも声を掛けたが、参列したかどうか視認できなかった。
自分で言うのも何だが、良い礼拝だと思うので、多くの人に「へぇ」
って感じて欲しい。来年もまた、何人か声をかけてみよう、と思う。

年に一度くらい、と言いながら、このわがままを二十年続けている。
それは多いのか、少ないのか？ 来年も参加したいと思っているが、
それは驕りや惰性ではないと言えるか？お前は必要とされているか？

…いずれにしろ、来年も、この日は非番だ。今から予定しておこう。

新線

ようやく副都心線に乗る機会が来た。志木からの帰りだ。行きにも
そういう選択肢があったかもしれぬが、全く発想の範疇になかった。
昔のこととは言え三年も通った経路では、つい習慣に従ってしまう。

習慣に囚われて発想の幅を自ら狭めている時に厄介なのは、自分で
その状態になかなか気付かないことだ。今日の例で言えば、志木の
電光掲示板に偶然表示されていなかったら、気付かなかっただろう。

そんなわけで、初めて副都心線に乗ったのだが、熟睡していたため
特に有楽町線との違いは感じることは無かった。渋谷方面へ出撃が
かかる日が来るが、副都心線の真髄は味わえないに違いない。無念。

三食

名古屋の朝は、早い。喫茶店はだいたい 07:00 台から開いている。
今日はコメダで念願の小倉トーストを喰った。向かいのパンジーは
先週行ったんだが、メニューに小倉が見当たらなかったのが、残念。

コメダは予習した。ウェブでメニューや開店時間がわかるのは良い
ことだと思う。メニューには堂々と小倉があった。安心して行った。
しかし、そこで難解な名古屋用語。「モーニング付きますけど」。

ご当地では詳細は語らないことが当り前なのだろう。「モーニング」
なるものが何と何で、幾らなのか。重要な情報が秘匿されている。
だがそれもまた一興だ。軽く「んじゃそれで」と簡単に頼んでみた。

小倉トーストとは、何の事はない、熱いトーストと別添の小倉あん。
好みの量をトーストに乗っけてかぶりつけ、という代物であった。
「モーニング」の詳細は不明だが、ゆでたまごがついてきた。謎だ。

昼はあんかけ亭のあんかけスパを食した。名古屋の人は、普段から
こういう食い物を喰っているのだろうか。あんかけはスパイシーで
チキンカツによくからみ、よく合う味であった。スパは、ゆですぎ。

頼む時に「普通の量ってどのくらいですか」と聞いたら「400gです」
とのことで油断していたのだが、厨房をじっと注視していたら実は
茹で上がった麺の量を計っていた。乾麺で 400g と思ったので残念。

夕食は正確には夕食ではなく、呑み会。沖縄料理のお店だ。場所が
わからなくて、軽く迷った。地図を印刷して持っていかない自分が
悪い。だが、山勘だけでなんとなく辿り着けたのでラッキーだった。

今日は名古屋、K 場町、T 陽町、三拠点を一日で巡り歩いた。眠い。