七月後半からちまちまと行ってきたサーバのリプレイスがほぼ完了。
本当はまだやることが無くなったわけではなくて、むしろ今週末の
イベントや来週末のイベントに向けて準備を進めなければならない。
自分の時間を消費する空間をデザインすることのできるインフラの
仕事は学べることも多く、すぐ形になるところが楽しい。ラックに
溜った埃で真っ黒になったりもするが、この充実感は他に替え難い。
サーバ構成が安定してやりたいことがだいたいできたので、あとは
「手順」なる下らないものを作って、日中ほとんど寝ている猿にも
できるようにしてやる必要がある。面倒だが、これも楽をする苦労。
本当は手順なぞ無くとも「あるべき姿」を汲み取って、しかるべく
メンテナンスを行ってほしいところなのだが、今どきの若者達には
それは求めてはならないのだな、と感じている。彼らは我輩と違う。
コンピュータに関する技術や文化や歴史の裾野は常に広がる一方で、
今の若者が学ばなければならないことは、多すぎる。多すぎるので、
学ぶための時間を充分に確保できない。そして作業に埋没していく。
その上で、彼らの日常と異なる考え方や感じ方を汲んで動けという
注文は、酷であろう。汲まなくても動けるように、やり方を示して
やる必要があり、それを形にすると手順というものになるのだろう。
手順「化」することにより、手順の読者は、行動できるようになる。
恐ろしいのは、何が起きるか理解する必要すら感じずに、単に従う
ことができる日本人という連中だ。だがそれでも手順は必要なのだ。
準備も段取りもなくアドリブで物事を進行することができるなんて、
そんな根拠のない幻想は捨てよう。計画して、それがなるべくして
なるようにしてやらないと何もうまく行かないということを知ろう。