Tuesday, February 28, 2006

円熟

「極み」の方は全く合わなかったので、期待していたわけではない。
また新しい発泡酒か。一応味見はしとくか。という程度の期待感で、
どちらかというと甘く見ていたのだが、これがけっこう美味かった。

巷では、缶の意匠を格好良くして、見た目の高級感を演出したのが
流行っているらしい。でもなまじ期待しちゃうだけにハズレの場合
「え?」っていうギャップをより大きく感じてしまうので良くない。

ある程度は中身もしっかりしていてくれないとアイキャッチだけで
2 本め以降が売れると思ってたら大間違いだぞ、という話なのだが、
この「円熟」はさすが麒麟、少なくとも容器相当の飲物だと思った。

ここ数カ月はずっと「淡麗」を箱買いしてちまちま呑んでいるので、
たまに違う味で新鮮だっただけかもしれない、と思うと常飲するか
どうか即決できないけれども、有力候補と言えることは間違いない。

Monday, February 27, 2006

省略

最近「〜していただきたく。」とか「〜が出来たらしく。」とか、
終止形でないところで堂々と区点を打って、文章を中途半端なまま
終わらせる言い回しをよく見掛けるようになった。実に嘆かわしい。

「いただきたい」ならそう書こうよ。「らしい」ならそう書こうよ。
よもや中途半端に終わらせることがへりくだりであり丁寧であると
誤解してはいないだろうな。もしそうなら、即刻改めるべき誤認だ。

なんでも省略しちゃう風潮が流行ってるんだかなんだか知らないが、
インフルエンザまで「インフル」とか略してる。「〜る」で終わる
ということは、次は動詞化するんじゃないかと思うと気が気でない。

「参ったよ、インフりそうだ」「一昨日あたりからインフってる」
「お前なんかインフればいいんだ」「タミフらせてやらないもん」
ん、書いてみたら意外と気に入ってしまった。使えるかもしれない。

言葉が使われているうちに変化していくことは致し方ないけれども、
自分の語感も多少は「正統日本語」からズレていることを自覚して
いるけれども、本当にこんなことで大丈夫なのかなぁ。この国は。

Saturday, February 25, 2006

空港

asahi.com によれば、鹿児島空港で乗客が携帯のメイルを注意され
スッチーに唾吐いて逆ギレしたらしい。なんだかなぁ。機長がまた
プチっと来て搭乗口まで引き返して約一時間遅延だと。ナイス機長。

一方、新千歳空港ではキタキツネが飛行機に轢かれる事件があった。
こちらも滑走路が使えるようになるまで、約一時間閉鎖したそうな。
どうやって滑走路まで侵入したんだろうか。何かの抗議行動なのか。

ほぼ東京に居て地べたを這いずり廻っている生活なので、めったに
飛行機に乗る機会もない。諸般の事情で羽田にはそこそこ行くけど
そのたびに何か新しいものが見付かるので、空港は好きな場所だ。

空港で一番好きなのは、パタパタパタ…と音をたてて回る表示版だ。
あれを見ていると飽きずにずっと見続けてしまう。裏も見てみたい。
さださんの「最終案内」を久しぶりに聞きながら寝ることにする。

Friday, February 24, 2006

誘惑

自らをただの機械のように見下げていないか?意志の無いコードを
書いていないか?書いたものの 1 バイト 1 バイトがあるべき姿で
そこにあるか?ということについて、思考を放棄してやいないか?

昨今喧伝されている EoD のトラップはそれなんだ。簡単に組める、
そのキャッチフレーズの裏には「わかんなくてもいいから」という
悪魔の囁きがあるのだ。その誘惑には耳を傾けてはならないはずだ。

仕掛けが複雑だからこそコーディング (打鍵) を減らして作業者の
負担を減らそうという小さな見方と、システム開発全体を支援する
ことでスパイラルを早く回そうという大きな見方があるのはわかる。

だが、裏で行われていることを全く理解しないままシステム構築を
進めてしまっては、道具を使っているのか道具に使われているのか
わからないではないか。自動という魅力に盲目になってはいけない。

それは自らを使い捨ての道具と同じモノに貶めてしまうことなんだ。
機械に支援してもらうのはいいが機械に主導権を渡してはならない。
考える葦どもよ。自らレーゾンデートルを放棄してはいけないのだ。

Tuesday, February 21, 2006

懐古

去年の話だが、某所でメサイアの録音を聴く機会があった。喇叭は
好き勝手やってるし、弦も優雅にまとまっていて、とても学生オケ
とは思えない演奏だった。何より全体的に楽しく音楽をやっている。

これはぜひ音源が欲しいな、と思っていたら、現役のコがわざわざ
調達してくれると言うではないか。ありがたい有り難い。お言葉に
甘えて、懐かしの母校にて直接ブツを渡してもらえる手筈となった。

チャリですいすいっと門を通る。…守衛さんがこっちに挨拶してる。
なぜだ。なぜ我輩は警備さんとか守衛さんとかに好かれるのだろう。
でも悪い気はしないので笑顔で会釈を返してまんまと学内侵入成功。

部室に寄ってみると誰か弦パトの録音を聴いて居る気配がしたので
卒演の練習で忙しい所に申し訳ないな、と思いながら、図々しくも
入らせてもらって、壁に貼ってあるポスターなど眺めて空気に浸る。

ああ…。何と言うか、「ただいま」って感じだった。待ち合わせの
時間になって練習場を覗いてみたら、譜面台も例の時計も昔どおり。
合奏前のいつものちょっとピリっとした感じが背筋に伝わってくる。

ベンチのところで待ち合わせ、っていう話だったのに練習場の傍で
立っていた我輩をよくもまぁ見つけてくれてありがとう。>nom 氏
目の輝きの眩しい方でした。無事ブツを頂戴して、しばし昔話など。

がちゃがちゃと楽器ケースを運ぶざわめきの中で笛の音が聴こえる。
今度はあの子がソロを吹くのか、やっぱあそこは要 2nd アシだな、
などと余計な思いつつ、昔のように今も続いているオケに安心した。

というわけで今年の卒演の宣伝をここにも貼っておくことにします。

立教大学交響楽団 卒業演奏会 @ めぐろパーシモンホール

2006年3月3日(金) 18:00開場 19:00開演

 シベリウス 交響詩「フィンランディア」
  フォーレ 組曲「マスクとベルガマスク」
 ブラームス 交響曲第一番

指揮 橘 直貴              全席自由 500 円

Sunday, February 19, 2006

雑誌

ソレ系の雑誌はできるだけ読むように努めているが、困ったことに
我輩が読み続けたいと思う雑誌に限って、急に休刊になってしまう。
我輩をこの道に引き込んだ PCマガジン(ラッセル社)、懐かしいな。

TransTECH も広範な題材を次々と取り上げて我輩を刺激してくれた。
Java Developer も短い命だった。BSD 系雑誌の FreeBSD Press と
BSD Magazine も次々と消えていった。Unix User も名前は消えた。

昔は意味も判らないまま延々と 16 進のダンプを打ち込んでみたり、
実機を持ってないのでしかたなく BASIC のプログラムをじーっと
読んだりしたものだ。当時 C MAGAZINE の付録 FD は画期的だった。

そういえば溜りに溜った 5.25'' の FD を 98 が壊れた時に後輩の
K 原に R に焼いてもらったなぁ。懐かしい。そんな、17 年も続く
名雑誌だった C MAGAZINE も休刊が確定。これも時代の流れなのか。

今や毎月読んでいるのは Software Design だけになってしまった。
本屋に行っても「ダウンロード徹底攻略」とか「ブッコ抜き」とか
胡散臭い低道徳なものしか置いてない。それでいいのか。この国は。

Saturday, February 18, 2006

怒号

久しぶりに穢いコードとお付き合いしている。営業日換算で、あと
7 日で工完っていう話だ。何?夢でも見てんじゃねぇのか。寝言は
寝てから言うんだよ。そんなことも知らないのか。困ったものだな。

全く一体何を考えて書いたらこうなっちゃうのか。マジカル営業が
杖の一振りで工期を消し去ってしまったのは同情の余地があるけど、
だからと言って無思慮なコードを書いていいというはずがないだろ。

こういうコードを読まされて育つ若者が可哀想だ。不憫だ。しかも
こういうコードを書くように刷り込まれちゃうかもしれないのでは
枕を高くして寝ることなどできないではないか。嘆かわしい限りだ。

下を見ていると自分もひきずり込まれて落ちて行きそうな気がして
こんなコードは本当はちっとも見たくはないのだが、会社に潰れて
もらっちゃ困るのもまた事実なわけで、もうひと踏ん張りしてみる。

ところで、穢いコードを見ていると、我輩の上品な脊髄は自動的に
「タコ助が」「なめんな」「ド阿呆め」などの罵詈雑言を生成する
ようになり、すこぶる環境に悪い。会社に個室作ってくれないかな。

Thursday, February 16, 2006

条件

これも後輩の K から回って来たバトン。K と言っても彼の場合は
ファーストネームが K なわけだが、我輩は無条件で苗字を忘れて
困ってないので K ということで。ではいざ、「無条件バトン」。

■Q1.無条件でトキメク〜な人3人

3 人限定なんて無理。妙齢の端正な婦女子にフリルを着用されたら
即 KO だ。特に、普段そういう格好をしない娘の破壊力は凄まじい。
でも最近は心の砂漠化が著しくて、あんまりトキメかなくなった。

■Q2.無条件で嫌い〜なものを3個

1 位、アボガド。奴は許せん。なんなんだこいつは。2 位、予定を
相手の都合で急に変更されること。3 位、どうしようもないことを
理由に金銭や時間を束縛される社会の仕組み。4 位、我輩の暗黒面。

■Q3.無条件でお金をかけられる〜を5個

ん〜、…電気代。電子機器とか PC の周辺機器とかオーディオとか
ビールを冷やすとか部屋を冷やすとか灯りをともすとか、要するに
全部ひっくるめてつまるところ電気代。回れ電力計。ビバ東京電力。

■Q4.無条件で好きな〜を3つ

ん〜、…電子機器?それじゃ上の回答と同じか。女声ヴォーカルの
バラード、混ざり物をできるだけ排除しているピュアな酒、誰にも
邪魔されずに過ごせる時間と空間。あと、自明だけど、…フリル。

■Q5.無条件でバトンを受け取らせる5人

「無条件で」という条件が似合う漢達… ということで、たすく氏、
ニコラス氏。この二人は、受けてくれるのではないかと。あとは…、
らっぱっぱ氏、まどーる氏、ごる12+1氏。ぜひ、お願いしまス。

Monday, February 13, 2006

血液

まぎれもなく B 型の後輩からピンポイントで直撃弾が飛んできた。
その弾丸は「B型バトン」。う〜ん…バトンもらってからかれこれ
ン週間も経ってしまったが、これもじっくりとクリアしてみよう。

1.あなたはBBですか?BOですか?

ずばり BO でしょう。幼いころは家族全員が B なので、妙に納得…
というか、そういうものだと思っていて、BO なる生物が居るなんて
高校まで全く知らなかった。今では自分が BO じゃないと色々困る。

2.B型だと言った時の周りの反応はどうですか?

あぁ、…そうだね、B だね、って感じ。やや呆れつつも納得するか、
という漠とした寂寥感が漂い、次の話題を探すように虚空を見上げ
視線を合わせてくれなくなる。…というようなことはほとんどない。

3.B型の性格は自己中心的と言われていますが、自分に当てはまりますか?

ビンゴ! 間違いなく自己中。おおよそ自分の都合しか考えてない。
…って思われてんだろうな、きっと。もそっと周りの迷惑も考えて
行動したほうがいいんだろうなぁ、と反省してばかりの日々である。

4.初対面の人には何型に見られやすいですか?

半々くらいで A 型に誤認識されますな。我輩のどこかには恐らく
そのように人々を惑わせる要素もあるのでしょう。しかしながら、
こんなにわかりやすい B 型を間違えるってのも、なんだかなぁ。

5.自分がB型だと思う瞬間ってありますか?

そらもうしょっちゅうでさぁ。一番強く思うのは一人で会社に居て
半ば仕事で半ば趣味みたいなことをやってる時ですな。勝手放題で
自由にやれるので単独行動が好き。このまま野垂れ死んでもいい。

6.自分は何型の人と相性がいいと思いますか?

B なんじゃなかろうか。B と B は合わないっていうけど、互いに
「ああいう奴だから」って納得して行動すれば実は組み合わせ的に
最強なんじゃないかと思うですよ。納得するまでが大変だろうけど。

7.友達で一番多い血液型は何型ですか?

そんなん知りませんがな(笑)。血液型が話題になるのは呑み会とか
宴会とか、とかく記憶を失しがちな時と相場が決まっているので、
聞いても忘れちゃうし、忘れることにかけては我輩は自信がある。

8.B型で良かった、得をしたという経験はありますか?
9.B型で嫌だった、損をしたという経験はありますか?

献血に行って受付の方に露骨にがっかりされた経験がある。ヒドス。
得だなぁと思ったのは「よっしゃそれなら輸血には困らんだろう」。
損だなぁと思ったのは「B でなければ歓迎してもらえたのかも…」。

10.生まれ変わるなら何型に生まれたいですか?

別に何型でもかまへんがな (笑)。もし選べるなら Rh - ってのに
なってみたいな、とは思うけど…。やっぱり献血センターの受付の
お姉さんにしょんぼりされたのがトラウマ気味なのだろうか (笑)。

11.次に回すB型の人。

いやそんなん言われましても。書いてくれそうな B にはさっぱり
心当たりが…あると言えば実の兄貴くらいか。でもわざわざこんな
駄文は読んでねぇだろうし。あとは kazufuruk か。暇なら宜しく。

Thursday, February 09, 2006

檸檬

湯島聖堂の白い階段に腰かけて、鳩でも見ながら、日だまりの中で
檸檬をガブっと齧ってみたいな…と思いつつも結局いつも通り秋葉。
書いてみて気付いたが湯島聖堂も聖橋もじっくり行ったことがない。

そんなさだプレイはさておき、今日も Cure Maid Cafe でくつろぐ。
公言している通り我輩はフリル大好きなキモメンなので、秋葉原で
お茶でも啜りてぇなぁ…と思う時はだいたいココに入り浸っている。

普段はコーヒーなのだが、今日は「今月のマンスリーセレクション」
として提供されている「ホットレモネード」にぐっと心を掴まれた。
レモネードなのにイチゴソース入りという春らしい素敵なレシピだ。

店内撮影禁止なので写真を出せないのが残念だが、透き通った紅い
色合いはピンクグレープフルーツのようでもあり、鮮やかで自然な
暖かさを感じる。まだまだ寒いけれど、春はすぐそこまで来ている。

Tuesday, February 07, 2006

駅売

最寄の地下鉄の駅に1つだけ売店がある。この売店、朝しかやって
くれない。ちょっと時差出勤するともう閉まってることが多いので
困る。せっかく設置されてるんだからもうちょっと営業して欲しい。

ムスっとした表情で機嫌の悪い声で「あいよ〜」と応対してくれる
おばちゃんが売子で、我輩はほぼ毎週ここでジャンプを買っている。
この仏頂面のおばちゃんとも挨拶を交わすほどの馴染みになってた。

ところが先日、急におばちゃんは居なくなって、威勢のいい青年に
変わっていた。威勢はいいけど人情味が無いっていうか、ドライだ。
おばちゃん馘首かな。愛想悪かったからかな。何となく淋しく思う。

Monday, February 06, 2006

逃避

寝ようかな、と横になって自分の鼓動を聞いている時、動悸が妙に
大きく聴こえてきて、ドキドキしてどうしても寝付けない夜がある。
答えは知ってる。簡単だ。疲れてるんだよ。体だけではなく、心も。

我輩は仕事中毒であり、言わば既に或る程度狂っているのだと思う。
生活には規則もバランスもなくて貧乏で汚くて短足だけど、闇雲に
走り回っているだけかも知らんけど、これでいいのだ、と思ってる。

スマートなやり方じゃない。でも言わずに/やらずに後悔するなら
言って/やって後悔するほうがいい。失敗しないようにすることが
成功じゃないし、後悔しないことを目標に生きてるわけじゃぁない。

でも、自分の中にはそんな異常さを何とかして修正させようとする
「世の中的に正しい成分」みたいな部分があって、それがときどき
出てきては我輩を困らせるのだ。そうすると、…眠れなくなるのだ。

心の中のどこかでほんの数%だけでも今の自分を否定しているから。
内側から聴こえてくる理性っぽくもあり本能っぽくもあるその声は、
今我輩を走らせている回転を止めてしまうよう働きかけてくるから。

このまま走り続けたらもっと壊れていくだろう。確かにそれは恐い。
でもひとたび立ち止まってしまったら二度と走り出せない気がする。
そっちのほうが恐いのだ。だから我輩は逃げ込むのだ。濁流の中へ。

Thursday, February 02, 2006

休出

「幹部社員」は、休日に教育(いわゆる研修)に出た場合は休出に
ならないんだとさ。休日変更にもならないし、振休ももらえないし、
ギャラが増えるわけでもない。そういう規定なんだそうな。へぇぇ。

そういう下らないルールとか決まりとかっていうものは、一体誰が
何のために決めたのだろう。誰がハッピーになるの?我輩は貴重な
土日を 09:30-17:30 でガッツリ拘束されて正直ゲンナリしただよ。

休みなしじゃぁキツいので溜ってる振休で休んではいるけど、でも
心体ともに休めているか、というとそんなことはないわけで。結局
どこかでバランスが崩れている状態は変わらないし、より崩れてる。

「振休は出ないけど、交通費は出るよ」と言われた時には悪いけど
軽くキレましたよ。「指名された社用の研修で交通費も出ないなら
そんな会社は辞める」って、熱くマネージャ氏に吠えちゃいました。

別にそのマネージャ氏が悪いわけじゃぁなかろうとは思うんだけど
他に吠える相手も居ないのよね。ローンが終わるまでは安定収入の
現在位置を維持したいと思うものの…、会社の魅力って何だろう?

金絡みは別にしたとしても我輩は自称「狂っている」のでいきなり
辞めたりはしないと考えているけど、実力のある若いコがどんどん
辞めていってしまうのは会社が繋ぎ止めていないとしか言えないな。